人間ドックのオプション追加について

投稿日:2012年4月17日|カテゴリ:Dr.コラム

そろそろ健康診断の季節。人間ドックを受診する人も多いだろう。基本メニュー以外に自由に選べるオプションの検査が豊富な施設も増えている。だが、どれを選んだらいいのか、利用者としては迷うところ。有益なオプション検査を活用する必要がある。。
日本人の死因のトップはがんで、死亡総数の30%。次いで心筋梗塞などの心疾患が16%、脳梗塞や脳出血などの脳血管疾患が10%、この2つは動脈硬化性疾患だ。トップ3で全死亡数の過半を占めるだけに、「がんと動脈硬化への早期対策こそが人間ドックの目的」である。ただ、オプション検査の有益性は年齢によって違ってくる。

<追加オプションの例>
がんの部位別死亡率1位の肺がん。その早期発見につながるのが胸部CTだ。50歳になったら、特に喫煙者は胸部CTを受けた方がいい。
女性の乳がんや子宮頸がんは20歳後半から高まり、40代でピークを迎えるので、20代から検査するのが望ましい。
心臓など循環器系を詳しく調べるなら、心臓超音波や24時間心電図、運動負荷心電図、全身の動脈硬化度合いを測定する血圧脈派検査がある。受診の目安は男性なら50歳以降、女性は60歳以降が望ましい。

人間ドックのオプション項目~余裕があるなら受診した方がいいのは?
― 発見される病気の例 ―
30代:乳がん(乳腺超音波)、子宮頸がん、B型肝炎・肝硬変・肝細胞がん、C型肝炎・肝硬変・肝細胞がん
40代:乳がん(マンモグラフィー)、乳がん(乳腺超音波)、子宮頸がん、B型肝炎・肝硬変・肝細胞がん、C型肝炎・肝硬変・肝細胞がん
50代:肺がん、乳がん(マンモグラフィー)、乳がん(乳腺超音波)、子宮体がん・子宮筋腫、心肥大・拡張型心筋症・弁膜症・心筋梗塞(男性)、動脈硬化、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血、不整脈・狭心症(男性)、大腸がん・大腸ポリープ、子宮頸がん、B型肝炎・肝硬変・肝細胞がん、C型肝炎・肝硬変・肝細胞がん、前立腺がん、骨粗しょう症(女性)
60代:肺がん、乳がん(マンモグラフィー)、乳がん(乳腺超音波)、子宮体がん・子宮筋腫、心肥大・拡張型心筋症・弁膜症・心筋梗塞、動脈硬化、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血、不整脈・狭心症(男性)、大腸がん・大腸ポリープ、子宮頸がん、B型肝炎・肝硬変・肝細胞がん、C型肝炎・肝硬変・肝細胞がん、前立腺がん、骨粗しょう症(女性)
70代:肺がん、乳がん(マンモグラフィー)、乳がん(乳腺超音波)、子宮体がん・子宮筋腫、心肥大・拡張型心筋症・弁膜症・心筋梗塞、動脈硬化、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血、不整脈・狭心症(男性)、大腸がん・大腸ポリープ、子宮頸がん、B型肝炎・肝硬変・肝細胞がん、C型肝炎・肝硬変・肝細胞がん、前立腺がん、骨粗しょう症

人間ドックの基本メニューは、30代半ば~50歳なら2年に1度、51歳以降は毎年が望ましいが、オプション検査はがん関係以外は、受けて異常がなければ数年置きで構わない。
40代で早めに1度受け、自分にどういうリスクがあるのか自覚することも必要だ。