過活動膀胱について

投稿日:2012年1月31日|カテゴリ:Dr.コラム

<過活動膀胱とは>

・トイレに急に行きたくなり我慢できなくなる
・時には漏らしてしまう
こんな時は膀胱の尿をためる機能が低下して起こる「過活動膀胱」の可能性があり、40歳以上の日本人の約1割がこうした症状でいやな思いをしていると見られています。

膀胱は、300~400ミリリットルの尿をためることができます。
通常、150ミリリットルを超えるころから尿意を覚えますが、過活動膀胱の患者では100~200ミリで我慢できないと感じる「尿意切迫感」が表れます。
中高年に多く、加齢が影響していると考えられていますが、原因は完全に解明されていません。また、最近の研究では、糖尿病の人は1.7倍、高血圧だと1.9倍、過活動膀胱になるリスクが高いなど、生活習慣病との関連も分かってきています。
 

<過活動膀胱の症状>

  • 急にトイレに行きたくなり、漏らしたらと不安を覚える
  • 仕事中などにトイレにすぐ行きたくなる
  • 夜中にトイレに何度も起きる
  • 長時間の外出を控えがちになる


<過活動膀胱の自己チェック>

 
症状
点数
頻度
質問1.
起床から就寝までのトイレ(排尿)の回数
0
7回以下
1
8〜14回
2
15回以上
質問2.
就寝時に何回トイレに起きるか
0
0回
1
1回
2
2回
3
3回
質問3.
急に尿意をもよおし、我慢が難しかったことがあるか
0
なし
1
週に1回より少ない
2
週に1回以上
3
1日1回くらい
4
1日2〜4回
5
1日5回以上
質問4.
急に尿意をもよおし、尿を漏らしたことがあるか
0
なし
1
週に1回より少ない
2
週に1回以上
3
1日1回くらい
4
1日2〜4回
5
1日5回以上
※質問3の点数が2点以上かつ合計点が3点以上は過活動膀胱の疑い
※合計点が5点以下は軽症、12点以上は重症の疑い

(日本排尿機能学会の過活動膀胱診療ガイドラインより作成)

<過活動膀胱の症状改善>

医療機関での治療
*過活動膀胱の症状改善には薬でこうした収縮を抑える治療が一般的
「ミラベグロン」(一般名)2011年9月新薬 アステラス製薬より販売
*国の保険は適用されないが、ボツリヌス毒素を膀胱に数ヵ所注射

自宅でのトレーニング
*尿意をもよおしてから10~15分、トイレに行くのを我慢する「膀胱訓練」
*お尻の穴をお腹の中に引き込むように締めたり緩めたりする動作を繰り返す「骨盤底筋体操」

おしっこのことは恥ずかしいとためらわずに、症状が表れたり、おかしいなと思ったら専門家に相談して見ましょう。

※2012年1月27日(金)日本経済新聞夕刊「らいふプラス」参照