ヘルペス感染症について

投稿日:2012年1月24日|カテゴリ:Dr.コラム

最近、「帯状疱疹」などヘルペス感染症の患者さんが増えています。ヘルペス感染症は、水痘・帯状疱疹ウイルス(VZウイルス)によるもので、侵入経路は鼻や口から上気道または消化管へと入り、血液を経て神経や上皮に達すると考えられます。

●水痘(水ぼうそう)
潜伏期間は14日程度。軽い発熱から始まり、口の中の粘膜に湿疹ができることもあります。小さな水疱の中心部は凹み、やがて痂皮(かひ、かさぶた)などができて7日以内に治ることが多いです。舌や口唇粘膜にできることもあります。

●帯状疱疹
脊髄とその神経の支配する領域に帯状に発疹が広がることから、こう呼ばれ、眠れないほど激しい痛みも伴い、内臓にも罹患します。潜伏期間は7~14日。紅斑(淡紅色の発疹)で始まり、丘疹(盛り上がった発疹)・小水疱・出血性の小膿疱(のうほう、膿がたまったみずぶくれ)・痂皮へと変化して2~3週間で治癒します。
高齢者は神経痛が数ヶ月以上続くこともあり、発疹の場合によっては腕が上がらなくなったり、呼吸しづらくなったりすることもあります。

〈治療〉
発疹の局所には「石炭酸亜鉛華リニメント」と呼ばれる塗り薬を丁寧に何度も塗って、神経痛を伴う場合は、消炎鎮痛剤を内服したほうが良いです。抗ヘルペス剤は日に3回とか5回とか指示通りに、きちっと服用することを薦めます。ひどい水疱や痛みを伴う場合は早めに点滴治療をすると治癒を早めます。

大切なことは、早期の診断と治療。さらに、しっかりと治さないとすぐに再発したり、痛みが残ったりしてしまいます。